よもぎと温める文化
2026/09/24
第3回|よもぎと温める文化。今につながる、よもぎのチカラ
ここまで2回にわたって、昔の人がよもぎを「食べる・飲む・塗る・当てる」など、さまざまな形で暮らしに取り入れていたことをご紹介してきました。
そして、もうひとつ忘れてはいけないのが「温める」という使い方です。
よもぎの葉から作られる「もぐさ」は、お灸に使われ、昔から身体を温める文化の中で親しまれてきました。
よもぎは、食べるだけの植物ではなく
「身体を温める」という形でも、長く人々の暮らしに寄り添ってきたのです。
現在よく知られている「よもぎ蒸し」は、こうした日本の伝統的なよもぎの利用と重なる部分もありますが、昔の日本で行われていたものと全く同じものではありません。
それでも、よもぎを使って身体を温めるという考え方には、昔から続いてきた「植物の恵みを暮らしに取り入れる」という知恵を感じます。
何百年、何千年と受け継がれてきたよもぎ。
身近な野草だったよもぎが、今では「温活」という形でも注目されています。
知れば知るほど奥深い、よもぎの世界。
Kaguraでは、そんなよもぎの魅力を大切にしながら、ゆっくり身体を温める時間をお届けしています。
昔から私たちの暮らしに寄り添ってきたよもぎを、今の自分の身体と向き合う時間に。
そんなふうによもぎを身近に感じてもらえたら嬉しいです。
食べる・塗る・昔の人はよもぎをどう使っていた?
2026/09/15
第2回|食べる・塗る・当てる。昔の人はよもぎをどう使っていた?
前回は、よもぎが日本人の暮らしの中で、古くから親しまれてきた植物だというお話をしました。
では昔の人は、よもぎをどのように使っていたのでしょう?
まず身近なのが「食べる」こと。
春の若葉を摘み、草餅や団子などに使っていました。
ただ、今のようによもぎを使った草餅が定番になったのは、江戸時代頃からといわれています。
そして「飲む」。
乾燥させたよもぎは「艾葉(がいよう)」と呼ばれ、煎じて飲むなど、昔から薬草としても利用されてきました。
さらに「塗る・当てる」という使い方も。
生の葉を揉んで、傷などに当てるといった民間の利用もされていました。
そして、よもぎといえば「もぐさ」。
乾燥させたよもぎの葉から作られるもぐさは、お灸に使われ、温めるための身近な存在でした。
食べる。
飲む。
塗る。
当てる。
そして、温める。
よもぎは、昔の人の暮らしの中で、さまざまな形で利用されていたのです。
今では「よもぎ蒸し」という使い方も知られるようになりましたが、これは昔の日本のよもぎ文化とそのまま同じものではありません。
では、よもぎと「温める文化」は、どのようにつながっていったのでしょうか?
次回は、よもぎと温活についてお話しします。
日本人とよもぎの深い関わり
2026/09/08
実はとても古い植物。日本人とよもぎの深い関わり
よもぎと聞くと、皆さんは何を思い浮かべますか?
よもぎ餅や草餅を思い浮かべる方も多いと思います。
でも、よもぎは「食べるための植物」だけではありません。
実はよもぎは、昔から日本人の暮らしの中で身近に使われてきた植物なんです。
よもぎが日本でどのくらい昔から知られていたのかというと、奈良時代の「万葉集」にも「蓬(よもぎ)」が登場しています。
今から1300年以上も前です。
当時の人々にとって、よもぎは身近な野草のひとつ。
食用としてだけではなく、香りを利用したり、身につけたり、邪気を払うものとして扱われたりと、生活の中に取り入れられていました。
そして、よもぎの葉を揉んで外用するなど、昔ながらの民間療法にも利用されてきました。
さらに忘れてはいけないのが「もぐさ」です。
乾燥させたよもぎの葉から作られるもぐさは、お灸に使われます。
つまり日本では昔から、よもぎを「食べる」だけではなく、「身体の外から使う」という文化もあったんですね。
よもぎは、特別な場所にしかない植物ではありません。
昔の日本人にとって、身近なところに生えている植物を暮らしに取り入れることは、ごく自然なことだったのでしょう。
今では、よもぎを使ったものといえば「よもぎ餅」を思い浮かべる方が多いかもしれません。
でも、実はよもぎにはもっと長い歴史があります。
食べる、外用する、そして温める。
昔から日本人の暮らしに寄り添ってきた「よもぎ」。
では、昔の人は実際によもぎをどのように使っていたのでしょうか?
次回は、よもぎの「食べる・塗る・温める」という使い方について、もう少し詳しくお話しします。
よもぎ蒸しをしている私たちにとっても、知れば知るほど興味深い植物です。