食べる・塗る・昔の人はよもぎをどう使っていた?
2026/09/15
第2回|食べる・塗る・当てる。昔の人はよもぎをどう使っていた?
前回は、よもぎが日本人の暮らしの中で、古くから親しまれてきた植物だというお話をしました。
では昔の人は、よもぎをどのように使っていたのでしょう?
まず身近なのが「食べる」こと。
春の若葉を摘み、草餅や団子などに使っていました。
ただ、今のようによもぎを使った草餅が定番になったのは、江戸時代頃からといわれています。
そして「飲む」。
乾燥させたよもぎは「艾葉(がいよう)」と呼ばれ、煎じて飲むなど、昔から薬草としても利用されてきました。
さらに「塗る・当てる」という使い方も。
生の葉を揉んで、傷などに当てるといった民間の利用もされていました。
そして、よもぎといえば「もぐさ」。
乾燥させたよもぎの葉から作られるもぐさは、お灸に使われ、温めるための身近な存在でした。
食べる。
飲む。
塗る。
当てる。
そして、温める。
よもぎは、昔の人の暮らしの中で、さまざまな形で利用されていたのです。
今では「よもぎ蒸し」という使い方も知られるようになりましたが、これは昔の日本のよもぎ文化とそのまま同じものではありません。
では、よもぎと「温める文化」は、どのようにつながっていったのでしょうか?
次回は、よもぎと温活についてお話しします。
日本人とよもぎの深い関わり
2026/09/08
実はとても古い植物。日本人とよもぎの深い関わり
よもぎと聞くと、皆さんは何を思い浮かべますか?
よもぎ餅や草餅を思い浮かべる方も多いと思います。
でも、よもぎは「食べるための植物」だけではありません。
実はよもぎは、昔から日本人の暮らしの中で身近に使われてきた植物なんです。
よもぎが日本でどのくらい昔から知られていたのかというと、奈良時代の「万葉集」にも「蓬(よもぎ)」が登場しています。
今から1300年以上も前です。
当時の人々にとって、よもぎは身近な野草のひとつ。
食用としてだけではなく、香りを利用したり、身につけたり、邪気を払うものとして扱われたりと、生活の中に取り入れられていました。
そして、よもぎの葉を揉んで外用するなど、昔ながらの民間療法にも利用されてきました。
さらに忘れてはいけないのが「もぐさ」です。
乾燥させたよもぎの葉から作られるもぐさは、お灸に使われます。
つまり日本では昔から、よもぎを「食べる」だけではなく、「身体の外から使う」という文化もあったんですね。
よもぎは、特別な場所にしかない植物ではありません。
昔の日本人にとって、身近なところに生えている植物を暮らしに取り入れることは、ごく自然なことだったのでしょう。
今では、よもぎを使ったものといえば「よもぎ餅」を思い浮かべる方が多いかもしれません。
でも、実はよもぎにはもっと長い歴史があります。
食べる、外用する、そして温める。
昔から日本人の暮らしに寄り添ってきた「よもぎ」。
では、昔の人は実際によもぎをどのように使っていたのでしょうか?
次回は、よもぎの「食べる・塗る・温める」という使い方について、もう少し詳しくお話しします。
よもぎ蒸しをしている私たちにとっても、知れば知るほど興味深い植物です。